「……………」


ここで挫けるな。


一番で言えなかったら二番。




「渉!!!!」



次こそ。


本当の勝負。




「……行く」


冷える体を無理矢理に動かした。




「颯人、一緒に来てくれるか?」


「途中までなら」




お互いに頷いて、俺たちは走った。