ピンクの傘は地面に跳ねて落ち、 「……どうしたの?」 と、優しい声が響いた。 「………あの、」 ダメだ。 声が詰まる。 「渉真?風邪引くよ?」 「だから…………」 自分自身で、息をのむ音が聞こえる。 「渉真、あたし用事があって……」 解ってる、 だから、 だから俺は 「だから……、だから来た」