―――――― 「お先ー♪」 俺と颯人は部室を出た。 「降ってんなあ」 呟く声も雨の音にかき消され、虚しく。 クラブハウスの外、 カラフルな傘が開く。 2人、ピンクとオレンジの傘をクルクルと。 そして「おーい!!」 と手を振って。