かなり前ですが首を捻挫してしまい、首バンド付けて整形外科に通ったことがあります。

いかにも「交通事故」って感じのギプスです。
毎日通ってるとそこには人間ドラマがあるわけで・・・。

整形外科という場所は不幸を誇りたい人たちでいっぱいなのです。
当然、「骨折した」とか「脱臼した」という通うべくして通っているひとも多数いるのですが、今回はそういう病人は置いといて「趣味:通院」の常連さんのお話。

 毎日毎日、同じ時間に病院に通っているとお友達ができてきます。

たいてい60~80歳 もしかしたら90いっちゃってる?というじーさん、ばーさんですが待合室でマンガだの雑誌だの(「コロコロ」って知ってるかなあ?「コロコロ」昔ドラえもんとか連載されてたマンガ雑誌ですが、いつのかわかんない「コロコロ」が待合室にあるのです)読んでたりすると話し掛けてくるのです。

ババ:「あんたさん、どこがわるいなも?」(けっこうヒアリングに苦労する名古屋
弁だったりする)

ちゃいる;「はあ、首ですが」(このギプスみりゃわかるだろー)

ババ:「わしもなあ、若いころは姑にいろいろ言われてやあーっと(注 名古屋弁で
す。随分とか長い間という意味らしい)楽隠居と思ったら今度、障害者だも」

中学時代、国語の教師からは「前後の関係から意味を読み取りなさい」という教えを
受けたはずだが、このババとの会話は一体どう解釈すればよいのか?

言葉に詰まっていたところババの家人らしき人がお迎えに来たので会話は打ち切りになりました。

さて、ワタシの「首が悪い」という訴えは上の会話文の中でどのような意味を持ってい
たのでしょうか?どんなに国語の成績が良かった人でも この会話文におけるちゃいる
の役割を理解できる人はいないはずだ。