このショーの目玉はやはりちびっこのお客さんとイルカのふれあいです。


「はーい、じゃあ、いるかさんと輪投げしたいひとー!」

競ってちびっこは手を挙げます。当然、私も挙げます。

・・・・・外れる。

ちっ、客もさくらじゃねえの??

・・・・・・幼い頃からブラックな子どもでした。


「はーい、今度はイルカさんと握手したいひとー!」

だめもとで手を挙げる。

「はい、そこの女の子!」

・・・・当たってしまった・・・・

客席内に待機している係員のお兄さんの誘導により、ステージへいざゆかん!!

「じゃあね、イルカさんと握手をしましょう。こうやって手を前に出して待ってたらイルカさんが手を出してくれるから、かるーく握ってくださいね。ぎゅってしたらだめですよ」

お姉さんの注意事項を頭に刻み、手を前に出してプールのヘリぎりぎりの所で待つ。
イルカさんが下で泳ぎまわっているのが見えます。

ワクワクしながら覗き込む私。

イルカさん垂直にアップ!!

確かにプールに近づきすぎたきらいはあった。

頭に軽い衝撃を感じたと思うやいなや、私は水の中へ!!

コロン。ぼちゃん。

妙に軽い擬音が頭をよぎったことを覚えています。