「あっ…。」


後ろから声が聞こえたと思ったら

オボンに味噌ラーメンを乗っけたヒロがいた。


「ヒロが学食なんて珍しいね。


あ…っ。」



ヒロの後ろに隠れているのは

ダサい斎藤だった。

(名前覚えちゃったし。)



「武田、本当にこいつと付き合ってんのかよ…。」


斎藤はチラッとあたしを見る。


「そうだけど。麺伸びるから行くね。」


ヒロは平然とした声で言い、斎藤を連れてどこかへ行ってしまった。



ヒロ、たまに学食に来るのか…。


これはむやみやたらに叫べない。




「めぐってさぁ…。」


アイスのスプーンであたしをさす。


「武田さんになんて呼ばれてんの?」



なんてって…


・・・・・



「名前で呼ばれたことない…(泣)」


ユキナは爆笑する。


「ダメじゃーん。


一応、付き合ってんだからさ。


めぐも名前で呼ばれたいでしょ?」



「・・・・っ////」



「なーんか言えよぉ〜。」

ユキナはあたしをからかう。


いっ言われたいけどさ…。


全然想像つかない…。