「あれー、ここにいたのか。すげー、涼しいなー。体育館はサウナだった」
着替えをしたのに額から汗を流した峻太がベンチに座る。
「もう、温くなっちゃっけど…」
先生が峻太にジュースを渡した。
「ありがとございまーす」
峻太は一気に半分飲み、先生に言った。
「宮ゴリ、俺さ、まだまだだけどいつか先生を超すからな」
「おっ、頼もしいセリフだな」先生が真面目にそして笑いながら言った。
「今、教職課程とっているんだ。なれるかわかんないけど、俺さ、宮ゴリみたいな教師になりたいから…」
「峻太…お前」
「俺、先生と会って、大切なものいっぱい教えてもらったり、見つけた気がするんだ。だから俺も自分の大切なことをたくさんの人に知らせていきたいんだ」
峻太の見つめている瞳には、真っ直ぐな道が果てしなく続いて映っているように感じた。
「頑張れよ」
先生が肩を叩いて言った。

