抱きしめようと腕を上げた時、蒼衣との証に気づいた。
Yシャツ端には蒼衣のグロスの小さな赤い跡もついていた。
あいつは気づくだろうか…
「俺、昨日…ごめんな…」
俺の言葉を遮るように、あいつは小さく首を振り、俺の腕の罪の印に唇をあてた。
「…キスマーク、付けちゃった…」
そして笑いながら俺の腕の中にもぐりこみギュッと力を入れて抱きしめた。
蒼衣の証は、あいつとの大切な印になったんだ。
もう、俺は迷わない。あいつを幸せにすることだけを考えるんじゃなく、二人で幸せを作っていくようにしていこう。
蒼衣が教えてくれた、自分の幸せが大切な人の幸せにつながるということを…

