雨の中、酔った俺は蒼衣の真っ直ぐな気持ちを受けとめずにはいられなかった。
蒼衣がまるで俺のようだったから…いや、きっとあいつの言えない気持ちと同じだと思ったから抱きしめた。
蒼衣は俺の腕に唇をあてた。
俺には拒む資格なんかない。
これは俺の罪の印だ。
蒼衣は『ごめんなさい』と何度も言った。
…でも謝るのは俺の方かもしれない…
峻太に連絡をして、蒼衣を頼むと言った。
峻太はきっと蒼衣のことをわかるはずだろう。
俺のことをわかるのは…俺がわかるのは…そのまま、急いで家に帰った。
でも、家にはあいつはいなかった。

