「もうすぐ時間になるよ。ケーキ帰ってきてから一緒に食べようね」
あいつが優しく言う。
それでいいのか…お前は本当にいいのか……いいのかこんな俺で…
「今日は大切な日なのにいいのか。大切な日なのに俺がいなくてもお前平気なのか」
言ってはいけないことを言ってしまった。
「俺で本当にいいのかよ。お前を幸せに出来るのは…俺じゃないんじゃないのか。俺といてもお前は我慢ばっかりで、お前を苦しめているだけのような気がして…子どものことだって…」
「私は…いいの…」
俺は、あいつを傷つけることで、自分を責めていた…
そうして、そのまま家を出た。
…遼ちゃんと一緒にいられるだけでいいのに…遼ちゃんといられることで幸せだから…
私は遼ちゃんが大好きだから…
俺はあいつの言葉を聞かずに出て行ってしまった。大切なあいつの言葉を…

