蒼空へのシュート  ~先生への想い~



あの日、先生は奥さんとの記念日を中断して、私達に会いに来てくれた。




部活を終えた先生は結婚式の思い出のケーキ、苺のミルフィーユを手に家に帰った。


「ただいまー」



「あれ、早かったね。あっ、ケーキ買ってきてくれたんだ」



いつもと変わらない笑顔。



「今日、みんなと会うんでしょ。2年ぶりなんて楽しみだね。何時からだっけ、汗だけでも流してからいくでしょ。お風呂沸いてるよ」



なんで、そんなに笑顔なんだよ。



なんでいつもと同じなんだよ。



今日は大切な日だろ…



もっとわがまま言ってくれよ…





俺の情けなさと、あいつの優しさが妙に辛くなる。