今日は高校の入学式。


私は、新しい制服を着て鏡を見つめた。


これからどんな生活が始まるのだろう。


新しい友達はできるだろうか。


素敵な人との出会いもあるといいな。


期待と不安の入り混じった気持ちと一緒に、青空と満開の桜のアーチをくぐっていった。



体育館の前に貼り出されている名簿を確認する。


1-C  西村蒼衣


『ふぅー』と大きく深呼吸する。


今日から新しい生活始まるんだ。


「おーい、蒼衣、俺はB組だった。お前は?」


いつのまにか隣に峻太がいた。


峻太とは小学校からの仲でいわゆる腐れ縁のような存在である。


『えっ、C組だよ。峻太とは隣だね』


「がっかりすんなよ。いつでも会いに行ってやるからな」


『がっかり?何、言っちゃってるの?』


笑いながら体育館に入った。


峻太のおかげで緊張していた私の心が少しほぐれたようだった。