着替えをして、頭からタオルを掛けて浴室から出ると、いい香りがすることに気がついた。


「わりーな。勝手に湯沸かしたりしちゃったぞ」


『…うん、いいよ』


頭を拭きながらソファに座ると、


「ほら、温まるぞ…蒼衣は紅茶好きだったもんなそれにしてもいいな、この香り。なーんか落ち着くな。」


峻太がマグカップを渡してくれた。



『ありがと…覚えてくれていたんだ』


そこにはカモミールティが入っていた。


「今も…変わらないか…今でも…好きなもの…変わらないか。変えらねーよな、俺だって…変えられないもんな」



峻太はそう言って、紅茶を飲んだ。



テーブルの上に置いてある目覚ましの針の音がカチカチと響いて聞こえる。


もうすぐ日づけが変わる。