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「ねぇ、もうちょっと暗くしない?」


塔也は目を丸くする。


「なんで?明るいところの方が涼音の顔がよく見える」

「それがヤなの!」

「なんで」

「なんでって……

恥ずかしいからに決まってるでしょっ」

「えぇ?」

「ちょっとは女の子の気持ち、理解しなさいよ」

「恥ずかしさというのはだな……ブツブツ(以下理屈省略)」



……ダメだ、この男。


ムードとか、理解しないんだぁぁっ



頭の使い方、絶対おかしい!




というわけで。




あたしたち、まだまだ前途多難。



【完】