ピピピピッ



「うるさい…」



けたたましく鳴る目覚まし時計を止めて、起き上がる。


低血圧な俺には朝は辛い。


ぼーっとしながら朝ご飯を食べ、歯を磨き、着替える。


そして少し経つと鳴る玄関チャイム。


いつも通り。



「潤、はよ!」



玄関を開けると幼なじみ―優月の笑顔。


これもいつも通り。



「…おはよう」


「よし、さっ早く行くよ」



優月が俺の背中を押して歩き出す。