「真里亜帰るぞー」 やっと放課後になって、真里亜の教室に迎えに行く。 また麗奈ちゃんと一緒にいるし。 軽く会釈をされて、少しだけ違和感。 今日は絡んでこねぇのな、毒舌で。 「はい」 左手を真里亜の前に出すと、すぐに右手が絡まった。 「人込みだと真里亜は、間違いなく迷子になるだろうからなっ」 んー…ニヤけてんのか?俺。 いつもと変わんなくね? 真里亜の方が笑ってね? でも何か…大袈裟……に笑うわけねぇか。 そこまで変じゃねぇだろ。 な…?