「……ありがとう」


今までで一番、意味わかんねぇ状況で祝ってもらった気がする。


昼のことで話をするつもりで、真里亜に会いにきてみればコレ。




「誰?アイツ」


「くくクラスメートの尾田くんだよっ」


ふーん、尾田ね。


「じゃ、俺も戻るわ」


もう話する気分じゃねぇし。


「えぇ!?」


ゆっくり離れると、真里亜は振り返って俺のシャツの裾を掴んだ。

そんで切なげに俺を見上げる。


特に何も考えてないのは分かってる。


……でもその顔は反則。




「あ、あのっ…さっきはごめんなさい」


その言葉にホッとする。




……どうしたんだ?俺。