【中】好きになりました、付き合ってください!!

とととととにかく…!!

謝りに行かなきゃ!!


授業が終わってすぐ、教室を飛び出した。

まだあと1時間、授業は残ってる。

だからこの10分間で決着をつけなくちゃいけない。




あたしが謝って、亮佑くんが笑うだけ!!

よし、10分で余裕♪


……なんて、無理にポジティブに考えてみる。


こんなふうに考えられるのは、さっきのキキキキスのお陰かな…?

やっぱり魔法がかかってるのかも。




亮佑くんの教室へ意気込んで向かってると、後ろから声をかけられた。


「おい、桜井?次移動教室だろ?どこ行く気だよ」


席が近くなって、最近仲良くなったクラスメートの尾田くん。


「えっ、嘘!!そうだっけ!?」


てゆーか次、何の授業だっけ?