「忘れてたんでしょ?なら仕方ないじゃん」
れ、麗奈まで〜!!
「そんなに怒ること?」
何でわかんないかな〜!!
「王子様の誕生日には、手作りケーキと素敵なプレゼントを渡すのが夢だったのー!!」
ずっと小さい頃から思ってたのに!!
「あぁなんだ、そんなことか」
ガーン
そんなこと…?
「てか先輩、誕生日だからってはしゃぐタイプじゃないでしょ」
う…!!確かに。
「あたしは男なら、誕生日ぐらいではしゃいでほしくないけどね」
そんな麗奈の辛口コメントは、スルッと耳を擦り抜けていた。
せっかくの誕生日に、身勝手な理由でキレるなんて……
ヤバイ。
亮佑くん絶対怒ってるよ〜!!



