泣き虫

~学校~

学校につく頃にはパンも食べ終わって、走ったせいか喉がカラカラだった。




「あ、綾華!おはよー!!」


「おはよ、菜摘(ナツミ)」




彼女は相田菜摘、私の生まれた時からの友達。

私と違っておっとりした優しい子で、男子達にモテていた。




「…綾華、その顔はまた見たんだね?例の夢」


「麻衣子…、おはよ。そうなんだ…見ちゃったんだよ今日も……」


「誰か呼んでるのかな?綾華の前世の人とか…」


「やめてよぉ~、私そういうスピリチュアル系苦手なんだから…」


「案外あるかもよ?」


「麻衣子~!!」


「あははは、冗談冗談」




彼女は上田麻衣子、中学からの友達で私の苦手なスピリチュアル系の話が大好きな子。

たくさん雑談していると、先生が入ってきて授業が始まった。