京が何度か時雨とメールを交わすうちに数週間後、時雨から
「明日暇なら一緒に遊ばない?」
と誘いが来た。もちろん京は大喜び。
「何着て行こうかな~♪」

 次の日、京は白ロリワンピースに頭には白薔薇のカチューシャ、当然髪を巻いて時雨との待ち合わせ場所に向かった。
「ごめーん、お待たせ~。」
 待ち合わせ場所でゴスパンクファッションの時雨と合流する。
「おっ、ミウ今日は白ロリか。姫みたいだな。」
「えへへっ、時雨お兄様も今日はパンク入ってるね!」
 二人はゴシックやロリータの服が売っている店に向かって歩き出す。
「こうしてると俺達ゴスロリカップルみたいだな。野郎同士には見えないだろう。」
「ふふっ、そーだね!」
 京は頬を赤らめて嬉しそうに答えた。話しているうちに店にたどり着く。
「うわー、あのカップル素敵~。」
「そうね~。良いなぁ。」
 店内のロリータやゴシック、ゴスロリの女の子達が京と時雨を見て羨ましそうに話している。時雨には周囲の声は聞こえていないようだったが、京は周りから聞こえる声が凄く嬉しかった。