予想通りに事を運ばせないのが、 この女だ。 「潤弥様っ、大変でこざいます‥!!」 息を切らしたメンドが焦りを出し、部屋にやって来た。 何事かと思えば、結果‥‥ そこには辺り一面に広がる皿の無惨な姿があった。 事の原因である女は、混乱状態で今にも泣きそうな顔をしていて それを前に、 呆れを通り越して笑いそうになった。 ――こんな女、手放せるはずもない 表に出せるはずもない笑いを、必死に堪えた。