* * * 偶然見つけた 小汚い女。 ボロボロなのに、どこかキレイな女。 眠るカノジョから 目が離せなくなった。 口を開けば憎まれ口 反抗的で、敵意剥き出し。 ――そんな女、はじめてだった。 たいていの女は、あっちから勝手に寄ってきた。 キツイ香水の匂いを漂わせ、引いてしまうぐらいの作り声で甘えてきた。そしてねだるような上目使いが気持ち悪い。 美鈴は、違った。