「‥‥‥‥へ？」
予想もしなかったことを言われた。
「んー、その顔もカワイ過ぎですわ♪」
そう言って勢いよく肩に顔を擦り付けてきた。
蘭子さんって‥
蘭子さんっキャラ変わり過ぎ‥!!
優しそうな美人が、いきなり触り魔な美人になった瞬間でした。
てか
どうしたらいいわけ――!?!?
混乱した頭で、何も言えないでいた。
すると
「‥‥蘭子さん。いい加減にしてください」
奴の何かを抑えるような低い声が、彼女の名前を呼んだ。
「えー別に、美鈴ちゃん嫌がってないですもの。ね？」
「えっ‥!」
「嫌がってるに決まってんだろ」
「や、あの‥」
板挟みにされ
「迷惑‥？」
う゛‥
今にも泣き出しそうな顔で言われてしまった。
「や、全然そんなこと思っ」
「ならよかった、ですって坊ちゃん♪」
蘭子さんは暗くなっていた表情をパっ!と明るくした。
まだ最後まで言ってないのに‥
