「先日数名辞めたばかりですし、こちらとしてはかまいませんよ?」
「だとさ、」
視線を向けられ、うん、と返事を返す。
変に、緊張してた。
「じゃあ、早速はじめましょうか」
彼女は両手をパン!と打ち、よろしくね美鈴ちゃん、と言ってきた。
「は、はいっ! よろしくお願いします。 ‥‥えっと‥」
「蘭子です。一応ここのメイド長なんですよ」
「なんで一応なんだよ‥」
「よろしくお願いします、蘭子さんっ!」
「じゃあ早速‥」
近づく蘭子さん。
ん?
なんで‥‥
「‥って、わあっ!!!!」
被さるように前から腰に腕を回し、蘭子さんが抱きついていた。
「ら、蘭子さん‥!?」
何事、何事‥!?
あたしは突然のことに驚いで、どうしたらいいか分からなかった。
「んー、反応がカワイイ♪なんかカワイイ妹が出来たみたいっ」
妹ー!?
てか、
「蘭子さん、いきなり何を‥!?」
「身体チェック♪」

