確かに家はない。
今まで住んでたアパートは、家賃が払えるなくなって追い出されたから。
帰る家なんて‥何処にもない
でも、なんで
「なん‥」
―――――‥‥‥
ひとつの考えが頭を過ぎった。
「まさか…あたしのこと調べたのっ!?」
「すでに調査済み」
奴は手に持つ紙をヒラヒラと出した。
「……っ、最低、プライバシーとかないわけ…!!」
「どうしよーと俺の自由だ」
奴はなんでもないかのように言う。
「‥‥最低」
最低
最低だ
口に出た言葉は、心の中で何度も繰り返される。
いろんな感情が渦巻く。
知られたくなかった‥
知ってなんてほしくなかった
あたしは眉を寄せ、下唇を噛み締めた。

