そう、
そうなる、『予定』だった‥‥‥
「ぎゃあああああーーー!!!!!」
なんとも色気のない声で、尻餅をつきながらあたしは叫んでいた。
そう、その元凶を目の前にして。
「ここから先は、お通しするわけにはいきません」
野太い声。
目の前には、黒のグラサン、そして黒のスーツを身に纏った、長身のやけにがたいの良い男集団。
‥‥ヤ業‥
‥裏社会の住人だ‥絶対、絶対‥っ!
あまりのオーラに言葉を失い、半泣き状態なあたし
なんで‥
なんで‥ドア開けたらこんな恐い集団がいるわけ‥‥!?
すると後ろで‥
「‥‥‥っ、アハハハハハハっ!!」
なっ‥‥‥!!
呆然とするあたしの傍ら、突然声をあげ笑い出す男の姿があった。
「‥‥‥ハハっ、やっぱり配置させといて正解だったな‥」
笑いながら言う奴
ま、まさか‥‥‥‥!?
その瞬間、一つの考えが頭を過ぎった。

