* * * 「坊ちゃん‥その頬‥」 桐島は潤弥の一部にくぎづけになった。 そこは痛々しく目立って赤くなっている 潤弥は、あぁ‥、と怠そうに声を漏らし赤くなった頬に触りながら 「警戒心の強い猫にやられた」 どこか楽しそうに、小さく笑った。 簡単に察しがついた桐島は、呆れたように 「‥また怒らすようなことを言ったんですか」 「別に?」 「でなければそんなことにならないでしょ。‥その猫の機嫌を損ねたのでは」 「さぁ。ただ‥」 「ただ?」 「――見せて、って言っただけだ」