* * * 「―――さん」 優しい笑顔 「―――さん」 あたしは受け止める大きな手 安心する 笑顔になれる。 二人がいればあたしは恐くない。 でも ―――なんで‥‥ 二人の顔が、見えない 「―――――」 その瞬間、二人の姿が遠退いていく いや いや 離れていないで おいていなかいて 必死にもがいても‥ 周りは、闇に包まれた。