お母さんもお父さんも、とっても優しい人だった。
でも、共働きだったから、
あたしは比較的、家にひとりでいることが多かった。
だから二人が休みがとれた日は必ずどこかへ出かけ、いっぱい遊んでくれた。
それでも、
やっぱりさびしかった。心細かった。
帰っても物音ひとつない家は、悲しかった。
でも、迷惑なんてかけたくなかったから、ワガママなんて言えなかった。
雷の鳴る日は、怖くてたまらなかった。
ひとり家で、うずくまり鳴り止むのを待つしかない。
いつの間にか眠ってしまう時はいい。でも、たいてい眠れないばっかだった。
だから、こんな日は最悪。
昔の一人でいた嫌な記憶や
あの日のことを、
思いだしてしまうから‥

