* * *
「‥‥んっ」
うっすらと目を開けると、そこは光一つなかった。
ぼーっとした頭のまま、目を擦る。
なんでこんなとこ‥
そこは狭く、暗い場所だった。
ゴロゴロ‥!!
「――‥!!」
突然の音に肩がビクンと跳ね、体が異常に反応した。
その衝撃で寝ぼけたままだった頭は一気に覚めた。
思い、だした‥
震える体で、からだに巻いていたタオルケットを頭から被り直した。
あのあと、怒りに任せて走ってたら急に鳴りだして、慌ててどこかに隠れたんだ。
狭くて、暗い。だけど出ることなんてできなくて、鳴り止むの待ってたら、いつの間にか寝ちゃったんだ‥。
‥あんなふうに逃げたから、蘭子さん、どう思ってるだろ‥
せっかく仕事もらったのに、失敗ばっかして、逆に迷惑ばっかりかけ‥‥
“迷惑だ”
急に奴の言葉がリアルに頭で再生されて、膝を抱えて、頭を伏せた。

