「やっとしゃべったな」 はっ?? 奴は一人で納得し、ゆっくり手を離した。 「お前こんなとこで何してんだ?」 立ち上がると同時に質問を投げかけてきた。 「‥‥てかあんた誰」 あたしも逆に質問を返す。 「先に質問したのは俺だ。さっさと答えろ。」 「ならあたしの質問にも答えなさいよ。」 「俺に命令すんな」 「あんたこそ、あたしに命令しないで」 ギーっとお互い睨み合い、火花を散らすようだった。