「…なぁ、課題おわった?」
夏休みのある日のコト…。

「………あは?」

奏真の問いに笑ってごまかす慧斗。

「……『あは?』じゃねぇだろ!?学校明後日だぞ!!」

「……わかってる。大丈夫。今回の課題家庭科ないカラ」

「……そうか」

慧斗は裁縫がずば抜けて下手くそだ。

基本的に難無く熟す慧斗だけど…。


「…そういう奏真はどうなのさ!?」

慧斗は突然奏真に話を振る。

「あと、レポート仕上げて終わり」

意気揚々と答える奏真。

「…あっそ」

一言返し、部屋に入る。