例えるなら、今の慧斗の顔はまさしく『般若』。 「…親父、きたぜ。 …つか、般若がいる」 慧斗の顔を見て、春眞が苦笑する。 「誰が般若じゃ!!」 慧斗が睨む。 「春眞。これから、虎琳組に行くから一緒においでね。家には春都置いてくから」 慧斗に構うことなく、はなしが進められた。 「…失礼。準備できましたよ」 春都が入って来る。 「わかった。すぐ行く。春都はここを頼む。」 「わかりました」 春都を残し、三人は虎琳組へ向かった。 .