「……とりあえず、俺帰るから。夕兎は普通に生きてるしさ」 「わかった。誰か迎え来てもらったほうがいいんじゃない?」 「そうっすよ。これで若までなんかあったら恰好つかないっすからね」 「…バカにすんな!! ケド…迎え呼ぶわ」 奏真は迎えを呼び帰って行った。 「ねぇ…少し休みなよ」 慧斗が心配そうに言う。 「…そうする」 そのまま夕兎は目を閉じる。暫くすると寝息が聞こえはじめた。 慧斗は窓際に立ち空を眺めていた。 .