「ほっといてよ!!」
頬を膨らませ、怒る。
「はいはい。怒っても怖くないから、機嫌直し」
夕兎が頭を撫でる。
「もう〜、しょうがないなぁ…」
そういって笑う。
真顔に戻り、
「夕兎、誰に打たれたか心当たりある?」
「いや…なくは無い。つか、この世界にいるからいつ命狙われてもおかしくないだろ」
「そっか…とりあえず、攸真様と奏真は警護固めて貰ったから」
「そっか。指示、慧斗がだしてるのか?」
「うん。きっと、私の器量量ってるんだと思う」
「……そっか」
「……うん」
黙り込む二人。
先に口を開いたのは夕兎だった。
「誕生日いつ?血液型は?」
目を丸くする慧斗。
「誕生日は八月七日。AB型だよ。夕兎は?」
「誕生日は八月八日。AB型だ。…誕生日一日違いじゃん!!」
「だね!!」
笑いあう二人。
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