三時間がたち、処置室から先生が出て来る。 「夕兎は!?」 先生に詰め寄る慧斗の肩を先生が掴む。 「…大丈夫だよ。暫く安静だけどね」 先生は慧斗の頭を撫で、通り過ぎて行った。 「…よかったぁ…」 慧斗は涙目になった。 「よ、かった」 「だな」 「悪運つえぇな…」 皆が一息つく。 「…洸、漣。お願いね」 「「はい」」 それからして、夕兎が病室に運ばれた。 「智、私手洗ってくるからそれまで夕兎お願い」 「はい」 慧斗は手を洗いにでる。 .