−奏真− 「若!!おはようございます」 廊下を歩いていると、俺の世話役の夕兎(ゆうと)に会った。 「…はよ。朝っぱらから元気ぃいな」 「はは…単に、若が夜遊びし過ぎなだけですよ」 「…なっ。そんなことは…あるけどさぁ…」 「でしょう?じゃあ、また後で。ボスのところ行ってきます」 そういって、夕兎は歩いて行った。夕兎は俺より二つ年上で良き兄貴って感じだ。俺は今十七だから、夕兎は十九かぁ… .