「まぁな」 「……いいんじゃないか?お前が言ってる事は正しいと思う。 だが、挫けずにいく自信はあるのか?」 黙っていた春都が口を開いた。 「ひとりなら挫けるかもしれない… だけど、ひとりじゃないから。…導がそばにあるから頑張れる」 「そうか…。やってみろよ。お前はたいしたやつだよ」 春都は慧斗の頭をくしゃりとして笑った。 …慧斗の選んだ道は厳しく、心が折れてしまう事が何度もあるだろう。 …その時、そばにいてくれる人がいるか、手を貸してくれる人がいるか。 .