「『弱きを助け強きを挫く』真の極道を目指そうと思って… 時代は今、暴君な極道なんて流行んないよ。 高齢化が進む今、どうせ力が有り余ってんだから使わなきゃもったいない…」 慧斗が肩をすくめる。 「確かに…世間は俺たちを受け入れてくれるか?」 「…難しい道のりだと思う…けど…ここには蔑まれたりするような人間はいない。 まぁ…荒っぽかったり、みてくれの悪いのはいるが、性根の腐ったやつはいない。 皆 情に篤く傷みに弱い…」