虎龍戦から、一週間がたったある日。

慧斗と奏真はあの河原にいた。

「……久しぶりだね、こうやってゆっくりと逢うの」

「……そうだな……たくさんの事があったな」

「なんか、ここって始まりの場所だよね」

「そぅだな」

「ずっと前、私ここで奏真に逢ったコトあるんだって…まだ1歳かそこらの頃だけど…
お母さんとお父さんと悠真さんと美江さん(奏真の母)と奏真と私の六人で…
写真があったの。皆笑ってた」

「そうか」

「うん」


.