「悠真さん…」 「なんだい?」 「お願いがございます。…誠に勝手ながらこの闘い引き分けにして頂きたく思います」 「…落とし前は誰が?」 「勿論、私が」 「どの様につけるつもりだ?」 「そうですね…とりあえず今日はこれで…」 そう言って懐から出した短刀で一括りにした髪を切り落とした。 「大切にしていた髪じゃないか…」 悠真が放つ言葉に慧斗は 「だからです。大切にしていたからこそです」 .