そら-極道ですが何か!?-



「いだっ!!いるし!!
女の子に怪力とかいっちゃいけないんだぁ!!」

「いてっ!!
そんなコト誰が決めたんだよ、阿呆か!!」

「たっ!!
はぁ!!阿呆とか言ってる奏は完璧な馬鹿ぢゃんか!!」



二人は泣き叫びながら、殴り合う。

二人とも、息を切らし、涙と血で顔がぐちゃぐちゃになっていた。

「立ってるのもやっとなのに…」

春眞が呟く。

「俺のせいで…」

尋が脚を引きずりながら、慧斗と奏真に近付く。