「…すっげ」
呟いたのは、夕兎だ。
「確かに。綺麗だなぁ」
奏真も感心する。
慧斗も息を呑むが…呼吸いとつ分の間があって、勝負がついた。
「…参りました。流石、お強いですね」
「お前も強くなった…」
悠真が勝利を収め、芙月が慧斗の手を借りて下がる。
「では、次は俺が」
春都が前にでる。
「…負けないぞ?春都君」
「俺も負ける気はサラサラありませんよ」
にこやかに笑う二人に、その場の気温が下がる。
「参ります」
春都が一礼して拳を振るう。悠真は紙一重で避け、春都の腹にパンチをいれる。春都は堪えて、そのままパンチを返す。
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