二人きりになった悠真と奏真は静かに話をしていた。
「奏真。お前、これでよかったのか?」

「ああ。いいんだ、これで」
「そのわりには、泣きそうな顔してるな」

「頭じゃ理解しても、気持ちがついてかねぇ事だってあんだよ」

「知ってる。知ってるよ、そんなこと」

「……約束をな……したんだ…河原で……」

「うん」

「…生き残れたらまた一緒になろうって…
約束したんだ」

「そうか…」

悠真は奏真の頭を優しく撫で、部屋をでた。


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