ある日の幹部が集まり、近状報告を受けている昼下がり。

「…近頃、下のものが一般の人からカツアゲしていると聞いた」

「確かに。他にも、一般人を殴ったりするものもいるようです」

「……迷惑をかけた人達に謝罪と修理費等を。
やった奴を探し出してつれてこい。
…くそったれ」

最後の一言に幹部達は、やった奴に憐れみの念をおくった。

「春都、ちょっと行ってやった奴連れてきて」

「はい」

春都がでていくと、

「慧斗〜、顔が般若になってるぞ〜」

春眞が冗談めかして言う。ジロリと、春眞を睨むと普段の顔に戻る。


なんだかんだで、幹部会は終わった。


「慧斗。奏真と約束だろ?」
時計をさす春眞。

「やばっ。いってきます」

慧斗は走って出掛けていった。