「…なんかさ、ィィね。こうやって自分の誕生日を祝ってくれる人がいるってさ」
「そうだな」
「父さんが護ってきた人達を今度はあたしが護っていきたい。
時間が過ぎるほど、護りたいものの大きさを知って、その度に怖くなる」
「…俺も護りたいものあるよ」
「俺も」
「幸せなことだよな。失う痛みを知ってるから護りたいって思える」
「うん。もっと、強くなんないと」
「…皆でなろうな」
「うん」
慧斗の周りには自然と人がよってくる。
それが、慧斗の力−。
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