洸の運転でギリギリセーフ。
「洸、ありがとう」
「どういたしまして」
「バイバイ」
慧斗は車から降りる。
家に入ると、
「おかえり。慧斗」
春眞が出迎えてくれた。
「ただいま」
「さて、It's show time!!
お手をどうぞ。マイロード」
春眞が執事風に手をだす。
「…ありがと」
少し照れながら、手をだす。
春眞に手をひかれ、居間に入ると、
「「「お誕生日おめでとうございます!!」」」
この家に常駐する人全員で大合唱。
慧斗はとても柔らかい笑顔で
「ありがと」
と言った。
「……慧。座って」
春都に促され、定位置に座る。
皆からのプレゼントを受け取り、乾杯をする。
「慧斗、これ。
…未結から。で、これが夕兎で、これが悠真さん達からで…これが奏真から」
手紙とプレゼントが届けられていた。
未結からは、マグカップ。
夕兎からは、ピアス。
悠真達からは、寄せ書きされた色紙。
奏真からは…ネックレスが。
そして、それぞれに手紙が入っていた。
.


