奏真は機嫌悪く目を開ける。 「…んだょ」 「ったく。もう、夕方だぞ」 「……え? ……いま、何時?」 「今?5時30分」 「やっべ」 がばっと起き上がる。 「なんか、今日あるのか?」 「今日、慧斗誕生日ダカラ家に6時に帰んなきゃなんだよ」 「なるほど」 「おいっ、慧斗。 起きろ!!」 慧斗を無理矢理起き上がらせ揺する。 「…ん〜?」 「慧斗!!時間!! もう、5時30分だって!!」 「……まぢ!?」 慧斗は目を見開く。 「嘘ついたってしょうがねぇだろ…」 奏真はため息をつく。 .