一方、居間についた慧斗と智は、仲良く、あっちむいてほいをしていた。
「あっちむいて〜ほいっ!!」
「うぎゃっ」
「勝ったぁ!!」
「お嬢、強すぎ!!」
「智が弱いの〜」
「一体、いくつだ。お前ら」
奏真が苦笑しながら、洸と入ってくる。
「二十歳ですがなにか〜?」
「ったく…はぁ…」
「うっわ、何そのため息!!」
「……………」
「もう、ィィよ〜だ!!
洸と遊ぶもんっ!!
洸行こう」
慧斗は洸を連れ、庭へ。
「お嬢〜?」
「ん〜?」
「ほっといてィィの?」
「大丈夫。そのうちくるから」
「信用してるんですね、若のこと」
「まぁね」
慧斗はまるで当たり前かのように話す。
「もう、夕兎のことは?」
「今は、奏真があたしの隣にいて、親友だし、大好きな人なの。
始めは、親友だから組の為にキスだってなんだってできた。
最近は、奏真に恋してる自分がいて、だけど、親友のままでいたい自分もいて……」
「そう…。ィィんじゃない?たくさん、悩めばィィ」
「ありがとう」
優しく微笑んだ洸。
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